私たちの体は、何でどのように構成されているかという観点でみてみると、成人の場合、約60兆個の細胞でできていると言われいていますね。
60兆個というのは、私たちの数値感覚からいってもとてつもない数ですね。
しかも、この細胞、生命をもっているものなんですね。それ以上に分解すると、生命のない純粋に化学物質になるのです。
これは人間だけではなくあらゆる有性生殖動物に共通することですが、細胞を生命ある細胞を最小単位とする理解の仕方は理にかなっていると思います。
一個一個の細胞は、平均してだいたい300分の1ミリといわれ、形は千差万別でありながら、人間社会のいかなるハイテク工場もかなわない、想像もできない程の精巧なシステムが組み込まれているといいます。
たった一つの受精した卵細胞が、次々に規則正しく分裂して増えていき、形や動きの似たものどうしで、「組織」をつくります。
これらの「組織」がいくつか集まって臓器(器官)ができ、人体が形づくられるわけです。
これら細胞は、外界から栄養素を取り入れて消化し、それをエネルギーに変えたり、分裂して仲間を増やしながら、私たちの体を維持しているのです。
細胞は、基本的に外側から細胞膜、細胞質、細胞核の3つから構成されています。
【細胞核】・・・核は文字通り細胞の核となる部分。その細胞の脳にあた り、細胞分裂と遺伝に関する情報が格納されている。
【細胞質】・・・人体にとっての内蔵のような働きをしている部分。細胞 分裂などの必要に応じてエネルギーを供給するところ。
【細胞膜】・・・この膜は、必要な栄養分を細胞内に取り入れたり、消化 の残りカスを細胞の外に捨てるなど、特別のものだけが通過できるようになっている。また、酸素や二酸化炭素の出し入れも行われる。
細胞は、機能や形が違ったいくつかのグループがあり、形や機能が似たもの同士が集まって、臓器や各器官等を形づくります。
この細胞の集まりのことが組織と呼ばれるもので、骨、筋肉、神経、臓器、器官、皮膚が形成されるわけです。
私たちの体のほとんどの部位で、常に古い細胞が、新しい細胞に取って代わるといういわゆる「新陳代謝」が行われているおかげで生命を維持できるというわけです。
こうして細胞というものの役割が分かると、健康とか病気というもののとらえ方が従来とは違った見え方がしないでしょうか。
つまり、健康や病気は特定の臓器が作るものというよりも、細胞レベルでの健康状態がどうなのかというより根本的な視点が得られるのではないでしょうか。
因みに、がんの病理は次ぎのように説明されます。
「がん細胞は、発がん因子の作用で、細胞分裂が異常になり無秩序な細胞分裂が生じ正常細胞より活発に分裂増加し周囲の組織を侵してゆく。また、血管やリンパ管を通って全身に転移する」
つまり、細胞その中に包み込まれている遺伝子に異常な事態が起きて、ガン細胞が活発に活動し始めるということです。ガンにかぎったことではありません。すべての病気は、この細胞単位で考えることが如何に大事かと言うことだと思います。
ロジャー・ウィリアム博士の唱えた「正常分子栄養学」もこの考え方に立った理論で、健康と食事(栄養)との関係を細胞レベルでの因果関係を説いたものです。
次の博士の短い言葉で、「正常分子栄養学」の言わんとするところが端的に言い表されています。
「あなたはあなたが食べたもの、飲んだもの以外からは何ひとつ作られません」

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