ロジャー・ウィリアム博士が唱えた栄養学です。
その栄養学を一言で言い表すとすれば、博士自らのことばで端的に言い表されています。
「あなたはあなたが食べたもの、飲んだもの以外からは何ひとつ作られません」
正常分子栄養学は、われわれの体の細胞は、食事によって決まる。細胞の健康は即その人の健康レベルを左右する。という考え方です。
「私は太りやすい体質だから」とか、体質という言葉がよく使われます。「体質は生まれつきものだから仕方ない」と決めつけがちです。
しかし、体質は、そのひとの現在の健康レベルであって決して生まれつきのものではないのです。
人間は成人で約60兆個の細胞から成り立っていると言われます。個別の性質をもっている細胞が集まり、目・耳・鼻・口・各臓器・骨・皮膚・髪の毛等を構成しています。約60兆個の細胞は、有機的に人間一個の全身をつくり、それぞれの体質を作っているわけです。
しかも、これら細胞は日々刻々と変化しています。皮膚28日、胃200日、骨7年の周期で新陳代謝を繰り返していのます。このように、固定的でなく、絶えず更新しているのです。
この細胞の質は血液の質できまり、血液の質は、その人の食べたものの質によって決まります。
言い方を変えると、健康か病気かを左右するのは、食べ物に含まれる栄養素を必要なだけバランスよく摂取できているかどうかにかかるということです。
したがって、「細胞の質は、それを作る栄養の質、つまり食べ物の質による」というのが正常分子栄養学の言わんとするところなのです。
飽食なのに栄養難という現代に、半世紀以上前の考え方が、現在に最も適切な警告になって響いてくるように思います。
因みに博士は、水溶性ビタミンB複合体の一種であるパントテン酸を発見、
また葉酸の名付け親として知られている医師・医学博士です。

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